インフラエンジニアとしてLinuxを学習していきたい。
そのため、Linuxを体系的に学習するために、資格取得を目指そうと考えました。
ですが、調べたところによると、Linuxの資格試験には2種類あり、LPICとLinuCがどっちがいいのか
LPIC LinuCどっちがいいのかわからない。
私は、LPIC LinuCどっちがいいか考えた結果 「LinuC」 の資格を取得しています。
LPICとLinuCどっちがいいのか|LinuCを取得した理由を解説
LPICとLinuCどういった資格なのか
LPIC LinuCはどっちも、Linuxを中心にLinuxを活用できることを証明できる資格です。
LPIC LinuCどっちとも学べる内容は、似ている部分が多いです。
- Linuxに関わる周辺知識
- インフラエンジニアが知っておくべきIT基礎
- コンピューターサイエンスの基礎的な部分
- ネットワークの基礎的な部分
LPICまたは、LinuCのどちらかの資格を取得していれば、どの程度のIT知識があるか、客観的に見れるので面接時などの時に役に立てることができるでしょう。
また、基礎的な部分の学習ができるため、基礎固めのためにもオススメの資格となっています。
LPICとLinuCどっちがいいのか
LPICとLinuCは、試験問題の内容も、似ていることからどちらを取得するべきか悩まれる方も多いようです。
ただ、全く同じの資格ではないので、双方の違いを確認した上で受験をされることをオススメします。
運営元について
LPICとLinuCの違いとして、運営元の違いがあります。
運営元が違うから、結局どうなんだっと思われる方もいらっしゃると思います。
ただ、運営元が違うからこそ、今後の試験問題(内容)の違いに繋がってくると考えます。
項目 | LPIC | LinuC |
---|---|---|
運営元 | LPI日本支部 | LPI-Japan |
将来の対象市場 | グローバル(世界標準) | 日本市場に特化 |
試験内容 | LPIC,LinuC共似ている部分が多い | LPIC,LinuC共似ている部分が多い |
LPICとLinuCは運営元に違いから、対象とする市場の違いがあります。
また、LinuCは、2018年に作られた資格で、資格の中では新しい部類に入る資格だと言えます。
なぜ運営元を分ける必要があるのか
ほとんど試験内容も同じのLPICとLinuCですが、そもそもなぜ運営元を分ける必要があったのでしょうか。
理由の中の一つが、試験の信憑性です。
先ほど、LPICの試験はグローバルな試験のため世界中に配信されている記述をしています。
ですが、その分試験問題が外部に漏えいするといった問題が、海外では過去に何度も起きています。
例えば、LPICの試験問題を暗記により会場の外に持ち出させてしまいます。
そして、インターネット経由で売りさばく「ブレインダンプ」と呼ばれる手口が発生しています。
行っていたのは海外の違法業者で外国語の試験ですが、もちろん日本からもヤフオクなどで試験問題がかなり流出しています。
流出問題による信憑性
LPICの場合、グローバルな資格かつ、古くから運営されている資格ということから流出問題があることを記述してきました。
その分、Linuxの理解ではなく、問題と答えを丸暗記してしまえば合格できるような資格になってしまいます。
このことを知っている面接官だった場合は、おそらくLPICに対する信憑性が低いと考えられます。
資格取得を目的にするのではなく、資格取得を通じて学習することを目標にしたことを伝えれば問題はないです。
受験料について
LPICとLinuC、両者運営元に違いがありましたが、現時点(2022/3)では受験料の違いはありません。
両者とも、税抜き15,000円となっております。
受験方法も両者ともCTB試験での受験となります。
また、受験方法もテストセンターによる受験とオンラインでの受験が可能となっております。
項目 | LPIC | LinuC |
運営元 | LPI日本支部 | LPI-Japan |
受講料(税抜き) | 15,000円 | 15,000円 |
試験の種類について
LPICとLinuC、両者とも試験の種類については Lv1〜3の3段階に分かれております。
LPICまたはLinuC | 認定方式 |
---|---|
Lv1 | 「101」「102」両方取得 |
Lv2 | 「201」「202」両方取得 |
Lv3 | 「300」「303」「304」いずれか一つ取得 |
資格取得のために、気を付けるポイントがあります。
Lv1、2に関しては、2種類の試験を合格して、資格取得として認定される仕組みとなっております。
Lv1の場合はLPICまたは、LinuCの「101」「102」を両方取得して、初めてLv1取得となります。
Lv2の場合も同じく「201」「202」両方取得して、Lv2の認定を受けることができます。
Lv3に関しては、3種類資格を分かれていますが、そのうちの1つを取得するとLv3の認定を受けることができます。
- Lv1取得条件は 「101」「102」両方とも合格
- Lv2取得条件は 「201」「202」両方とも合格
- Lv3取得条件は 「300」「303」「304」のいずれか一つを合格
試験内容が違う
LPICとLinuCは試験内容が多少異なります。ですがほとんど一緒です。
LPICとLinuCの参考書の「各出題内容」確認してみればわかります。
また詳しくは、直接運営のHPを確認してみてればわかります。
似たような試験範囲なのですが、LinuCの方が日本の市場に特化した内容となっていることが確認できます。
LinuCを取得した理由
先程も、書いていましたが、私はLinuCの取得をしています。どちらを受験するか悩んでいる方の参考材料にしてください。
最新技術のキャッチアップ
LinuCは2020年4月に試験内容の改定がありました。私が受験したのが2020年12月頃だったので改定されてからの受験となっています。この改定にはポイントがあり下記内容になります。
- クラウドに広げる
- オープンソースを使いこなすのに必要な知識を入れる
- アーキテクチャの要素を入れる
前述でも記載していましたが、LinuCは日本市場を対象にした試験となっています。
日本でもパブリッククラウドへの移行が多くなってきており、パブリッククラウドの学習は必要不可欠になってくるでしょう。
このように、技術は常に進化し続けているので、その分最新の技術のキャッチアップが必要になります。
そのため、なるべく古い技術(使われなくなってきている技術)を扱っている資格試験は、その技術をキャッチアップするのは、時間の無駄だと考えます。
学ぶのであれば、最新の技術を学ぶべきと考えます。
LinuCの認知度
LPICとLinuCどっちが認知度があるのかというとLPICの方が認知度は高い傾向です。
LPICの方が認知度が高い傾向になっていますが、資格を取得する上で認知度は目的と異なってきます。
あくまで、資格取得を目標にしてLinuxの基礎知識を学習し、その基礎知識がある証明するためです。
万が一、転職活動などで面接官がLinuCを知らなかったとしても、ググれば出てきます。
まとめ
LPICとLinuC両方ともLinuxの知識を身につけるためには、変わりません。
LPIC LinuCどっちがいいか、あえてオススメするのであれば、私はLinuCをオススメします。
技術を学ぶ上で、基礎知識は大事なことですが、最新の技術をキャッチアップすることも、私は大事だと考えています。
どちらを受験するか迷っている方がいるのであれば、LPICとLinuCの試験内容の違いについて確認した上で受験することをオススメします。